水いぼがあるけれど、プールには通い続けたい。そんな親子にとって、最も重要になるのが「いぼを増やさない、広げない、悪化させない」ための具体的なケアの知恵です。水いぼは、一度できると自分の肌の他の場所へとうつってしまうことが多く、これを防ぐことが治療の核心となります。まず、プールの前に実践すべきなのは、剥がれにくい防水フィルムの活用です。市販の絆創膏でも構いませんが、水中で長時間活動する場合は、ロール状の防水ドレッシング材をいぼの大きさに合わせて切り、その上からしっかり密着させる方法が最も信頼性が高いです。この際、フィルムの角を少し丸くカットしておくと、水着との摩擦で端がめくれ上がるのを防ぐことができます。次に、プールに入っている最中の知恵ですが、できるだけ「ビート板や浮き輪は自分専用のものを使う」という意識を持たせてください。不特定多数が触れる備品を介した接触感染が、プールにおける主なルートだからです。そして、最も肝心なのがプールから上がった直後のケアです。塩素を含んだプールの水は、肌の油分を奪い、乾燥を招きます。乾燥した肌には微細な亀裂が入り、そこからウイルスが侵入して新しいいぼを作ってしまいます。更衣室で体が乾く前に、まずは刺激の少ないローションやクリームで全身をしっかり保湿することを習慣にしましょう。家に帰ってからは、いぼの部分をゴシゴシ洗うのではなく、石鹸をたっぷり泡立てて、泡で包み込むように優しく洗うのが正解です。また、爪は常に短く切っておきましょう。水いぼの中にある白い粒のようなもの(軟属腫小体)には大量のウイルスが含まれており、これを爪で引っ掻いて潰してしまうと、その手で触れた場所に次々と感染が広がります。もし、いぼが赤く腫れてきたり、膿を持ったりした場合は、細菌感染を合併している恐れがあるため、プールの参加を一時中断して専門医の診察を受けてください。これらのケアは、一見手間に感じるかもしれませんが、子供と一緒に「自分の体を大切にする時間」として楽しんでみてください。正しい保護と保湿を継続している子供は、たとえ水いぼができても重症化しにくく、驚くほど早く綺麗に治ることが多いのです。水いぼを理由に大好きなプールを諦める必要はありません。この知恵を味方につけて、トラブルのない健やかな夏を乗り切りましょう。
プールに通いながら水いぼを悪化させないための保護とケアの知恵